Vol.7.AdobePremier映像編集!?ロゴの挿入方法
※記事が長いので目次を利用して、興味関心のあるところから読み進めてくださいね。
目次
前回のおさらい
AdobePremiereProで映像同士を繋ぐ際に、下位のトラックと上位のトラックとの位置関係や、大きななどを調整して、下位の映像のどの場所に、上位の映像のどの場所を置くと綺麗に見えるか?を考えながら配置する話をしました。
そしてプログラムモニターに映し出されている映像のワンシーンを静止画として簡単に書き出す方法について解説しました。
次に手動でディゾルブを作る方法を解説しました。
前の映像と、後の映像をどのように繋ぐかは自由ですが、コンセプトに合わせて、ゆっくりとオーバーラップしながら画面が切り替わる方法について説明しました。
簡易式のディゾルブはプレミアのビデオトランジションを展開するとディゾルブと言うフォルダーがありますので、その中のクロスディゾルブを2つの映像のつなぎ目にドロップ&ドラッグすると自動的に2つの映像が徐々に透明から不透明になって行きながら繋がってきます。
最後に完成した動画を書き出す作業や、書き出した動画をYouTubeチャンネルにアップする方法についても解説しました。
映像としては完成したわけですが、少し物足りなさを感じた時のために、ロゴを入れたり音楽を付け足したりする時の方法について解説します。
プレミアのトラックの構造とフォトショップ(以下:フォトショ)やイラレストレーター(以下:イラレ)のレイヤーの構造はとても似ています。
プレミアが動画のレイヤー構造であるのに対してフォトショやイラレは静止画のレイヤー構造となっています。
違いは、プレミアでは静止画のレイヤーも同じトラックに組み込めるところです。
フォトショのレイヤーに動画は組み込めません。
その機能を利用して、プレミアでロゴを挿入したり、音楽を挿入したりすることが容易になって来ます。
方法としては大まかに2つの方法があります。
ロゴをテキスト文字情報としてプレミアに直接打ち込む方法。
もう一つはイラレやフォトショを利用して静止画をプレミアに読み込む方法です。
イラストレーターを使用してロゴをPNGファイルとして書き出し、プレミアに挿入する方法について解説します。
図はイラレでロゴを作って、キャッチコピーを入れたものをPNGとして書き出しているところです。
冒頭に話しましたように、プレミアのトラック同士の関係はフォトショやイラレのレイヤー構造と同じなので、書き出すファイルの種類がPNGでないと背景が透過しません。
目的に合わせて透過させない場合もありますが、JPEGファイルなら背景の動画を無視していくことになります。
どちらも使い分けが必要です。
イラレで作成したロゴの背景が透過しなければ、動画に配置した時に背景の動画が隠れてしまいます。
図のように、右上のプリセットからPNG24を選択して、任意の場所に保存します。
できれば、Vol.1で説明しましたように、関係するファイルは全て同一フォルダーに収納するように習慣づけることをおすすめします。
中心のロゴの周りがチェック模様になっていますのは、背景が透過している意味になります。
PNGを選択し、次の書き出すデザインの背景が透過されていることを確認して、右下の保存を押します。
こうして書き出したファイルは以下のようになりました。
このサイトでは背景が透過したPNGファイルであることがわかりにくいですが、これをプレミアに読み込むとよくわかります。
次の図はプレミアにPNGファイルを読み込む方法について解説しています。
左端の赤枠は、プロジェクトモニターですが、ここの空欄の場所をダブルクリックすると、図のようにポップアップウィンドウが開きますので、任意の場所のファイルを選択してプレミアに読み込みます。
何度も繰り返し言いますが、関係ファイルは同一フォルダー内に収める習慣をようにしておくと後々便利です。
と言うことで、イラレで書き出したファイルを制作中のプレミアフォルダーに入れて、そこから読み込むことにします。
ファイルを選択したら読み込みボタンを押します。
読み込みの際にダブルクリックしたプロジェクトモニターに下図のように読み込まれます。
では、赤枠について順番に解説します。
左の赤枠が今話した、プロジェクトモニターに読み込まれたPNGファイルです。
背景が黒いのは透過されていると言う意味です。
このファイルがJPGの場合は、JPGの背景色となります。
矢印でタイムラインパネルにドラッグ&ドロップして配置しました。
すると上位の大きな赤枠のプログラムモニターの動画にロゴが出て来て、動画に対して背景が透過していることが確認できたと思います。
読み込んだ画像をタイムラインに入れた段階のデフォルトでは、このように中央に出て来ますので、お好みに合わせて配置を変更して行きます。
では次の図を見てください。
Adobe-Premiere-Proで読み込んだPNGファイルの配置を調整する方法について解説して行きます。
ロゴの配置にあたり、映像のオープニングが暗転した状態から始まって、ロゴが中央にフェードインしてくるイメージにしようと思います。
まずは、現在の映像の始まり部分に2秒間程度空白を作りたいと思います。
そう言う場合に、プログラムモニターの一番上の小さな赤枠が時間ですが、末尾から2番目の秒の位置に、02:00と入力して、中央縦長の赤枠の再生ヘッドの位置を映像開始から2秒後に持っていくことで、トラック全体を全て選択して、開始2秒の位置ぴったりに置くことが容易になります。
トラック全体を選択する時は、ドラッグ&ドロップで全てのシーンを触れるようにすることで全部を選択できます。
選択できたかどうかは、全てのシーンの縁が白くなっていればOKです。
中央下段左側の赤枠ですが、PNGファイルとして書き出したロゴを新しいトラックV3に入れていると言う意味です。
以前の編集でイン&アウトで4つくらいのシーンを元動画から抽出したのですが、結局2つしか使用しなかったので、V3にあった使用しないシーンは削除していましたので、V3は空の状態でした。
そこへ今回のロゴを入れたということです。
その下の横長の赤枠はスライダーです。
タイムラインパネルに配置された全てのシーン全体が見えるように端の丸いボタンを持って調整します。
一番右の縦長赤枠も同様にトラックを縦系列で拡大、縮小するためのツールとなります。
縦横2つのスライダーを使用して、タイムラインの操作に合わせることが大事です。
では次の図を見てください。
右側の赤枠から説明します。
今回はエフェクトからのディゾルブの挿入について解説します。
エフェクトパネルからビデオトランジションを展開して、ディゾルブを選択します。
選択したらドラッグ&ドロップで中央下段の赤枠であるV3トラックのシーンの最初のところに挿入します。
挿入されたら図のように、シーンのヘッドにディゾルブと書いた茶色の帯が加わります。
ちょうど、赤枠の中央に見える茶色の帯がドラッグ&ドロップで挿入されたエフェクトです。
それが反映されているのが、左上段のイラストレーターで…という文字が見えているピンクの横長の帯です。
この2つの赤枠は同じものだとお考えください。
ディゾルブを長くしたり、短くしたりできるのは下段のタイムラインパネルでも、左上段のエフェクトコントロールパネルでもほぼ同じように変更できますが、できれば左上段のエフェクトコントロールパネルで詳細について調整した方がアレンジの幅が格段に広がります。
まずは、ディゾルブをデフォルトの1秒から2秒に拡大しました。
ロゴの出現が、透明度0%からオープニングで始まって、2秒後に100%の完全な不透明になるイメージで設定しました。
タイムラインの赤枠を見ると、再生ヘッドの位置が2秒のところに来ています。
ここに合わせて、ディゾルブの終わりの部分にカーソルを当てると赤い横向きの矢印が出ますので、そのまま2秒の場所まで引き延ばします。
この作業を進めるには、予めディゾルブが選択された状態である必要があります。
ディゾルブを選択するには、ある程度スライダーで時間軸を拡大しておくと選択しやすくなりますが、縮尺が小さくなっていると、ディゾルブを選択しにくいので、スライダーである程度拡大して作業を進めてください。
上段赤枠のロゴの部分はデフォルトで読み込んだ時よりも少し縮小しました。
ちょっと見た目が大きすぎたので、そうしましたが、方法はタイムラインでロゴのシーンを選択して、プログラムモニターのロゴをクリックすると、図のような青いフレームが現れます。
角にカーソルを当てると拡大縮小できます。
この時に、シフトキーやオプションキーなどその他のキーを押さないで、角を持ってドラッグ&ドロップすると、線対象の動きで縮小拡大ができ、縦横比も固定されたまま拡大縮小できます。
そこはフォトショやイラレと違う操作方法ですね。
では本日はこれが最終章となりまして、オープニングでディゾルブエフェクトを使い、フェードインしたロゴは5秒で消えていく設定にしました。
左上部の赤枠から説明します。
このような詳細を作り込むこ時に便利なツールがこの赤枠のキーフレームの移動です。
キーフレームから次のキーフレームに移動する時に、図にあるように横を向いた白い三角形をクリックすると、簡単に移動できるようになります。
図には小さく「前のキーフレームに移動」と書かれています。
オープニングでイラレで書き出したPNGファイルのロゴマークをディゾルブを使用して、前半は2秒でロゴが出現し、終わりは1秒間でロゴが消えていくようにしました。
後半の1秒間はエフェクトからディゾルブをドラッグ&ドロップした時のデフォルトの設定のままとしました。
そして、もう一つ、ロゴを複製しました。
Macではoptionキーを押しながら、V3トラックのロゴをV4トラックにドラッグ&ドロップすると、同じ設定内容のままのロゴがコピー&ペーストできますので、コピー&ペーストしたロゴの長さを変えて、映像の終盤まで引き延ばし、ディゾルブの長さを調整しました。
同じ設定内容とは、一つのロゴに、ディゾルブを前後に2つ挿入して、前半が2秒間のディゾルブで、後半が1秒間のディゾルブの設定にしましたので、タイムラインで複製したものも同じように2つのディゾルブが挿入されているという意味です。
また中央の上下の赤い矢印は、この2つのトラックを拡大して作業したということを表しています。
右の縦長の赤枠は、映像に挿入したディゾルブのキーフレームの位置に再生ヘッドを持って行き、小さく右上に表示させるロゴがエンディングで消えていくスピードを合わせることにしました。
左上段の赤枠はエフェクトコントロールパネルですが、ここでディゾルブの詳細を設定したり、配置済みのキーフレームに合わせて他のトラックの動きを合わせたりします。
下段の右にある赤枠は、オープニングに配置したディゾルブ挿入済みのシーンをMacではoptionキーを押しながらドラッグ&ドロップしてコピーしたものです。
つまり同じ動きをする元は静止画のロゴにアクションを加えて複製し、オープニングとエンディングに使用したことになります。
結局、V4のロゴと、エンディングのロゴと合計2つのコピーで3つのロゴを挿入させました。
仕上がりはこちらです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今日も足早に進めてみました。
このようにイラストレーターやフォトショップで作成した静止画をプレミアに読み込んで、映像にメリハリをつけるとより効果的だと思います。
前回の仕上がりでは21秒でしたが、今日はオープニングとエンディングにそれぞれロゴの時間が加わり、28秒の映像になりました。
テレビコマーシャルも15秒のスポットと30秒CMがありますね。
イメージビデオ製作として皆さんもぜひ挑戦してみてください。
次回はこの映像に音楽を入れてみたいと思います。
拙い解説を最後まで読んで頂き心から感謝いたします。
この記事がいつか誰かの役に立つことを祈念しています。
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