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Vol.8.AdobePremier映像編集!?音楽の挿入方法
※記事が長いので目次を利用して、興味関心のあるところから読み進めてくださいね。
目次
前回のおさらい
映像の編集は完成したけれど、何か物足りない!?そう言う感じがした時に、ロゴを入れる方法について解説しました。
ロゴはイラストレーターでベクターとして制作しますが、書き出す時にはPNGファイル形式がお勧めという話をしました。
背景となる映像の上位のトラックに表示させた時に、JPGファイルだと下位トラックの背景の映像が見えなくなってしまいますので、PNGファイルとして書き出して、背景の映像を活かす方法を解説しました。
エフェクトパネルから映像同士を繋ぐ方法の一つとしてディゾルブの挿入方法についてもお話ししました。
前々回の記事では、手動でのディゾルブを作成する方法について話しましたが、前回の記事では簡易的なディゾルブの操作方法を話してみました。
映像にロゴを挿入するにあたり、ロゴをどういう風に出現をさせるかについて、前回の記事ではどこに出現して、オープニングから何秒でフェードインし、何秒で消えていくかの設定方法を解説しました。
また一度作ったロゴを複製しながら、オープニングではセンターに配置し、途中の映像では右上に小さく配置し、最後にまたセンターに配置するといった、使い回しの方法について説明してみました。
それでは本日は、音楽の挿入方法について解説してみます。
音楽や画像や映像や文章には著作権という厄介な法律があります。
厄介というと聞こえが悪いですが、上記のコンテンツを保護するための法律ということで、作る側にとっては作成したコンテンツが守られていると言う良い意味にもなりますね。
このサイトでも画像や文章などにコピーガードのプラグインを挿入しています。
このサイトの記事を不正にコピーされていろいろなサイトで、自分の記事のように書かれてしまってはやはり、苦労して書いた本人は嫌な気持ちになりますので、そういう犯罪が起きないようにガードしているわけです。
画像にしても、ここでアイキャッチ画像として使用しているものはAdobe Photo Stockという有料サイトのもので、著作権フリーで1枚380円程度支払って使用させて頂いています。
月に10枚で3800円程度を毎月定額で支払っていますので1枚あたりにするとその程度の画像使用料がかかっているわけです。
文章にしても、ライターと言われる職業の方々だと、1文字0.1円〜1円程度報酬があると言われています。
仮にわかりやすく1文字1円で計算すると、100文字100円ですから、1万文字にもなれば1万円の経費が発生していることになります。
このような制作物を誰かが不正にコピーして再利用してしまうということは、こうしてお金と時間をかけて作られたものを盗まれたという解釈になるわけです。
それは自分のものですと製作者が主張したら、後からコピーして同じ記事を書いた人が裁判で負けて賠償金を支払う事例も後を断ちません。
音楽も著作権フリーの音楽サイトがありますので、イメージ映像にあったものを探して挿入して行きます。
YouTubeには予め使用できる著作権フリーの音楽がある程度の数でオーディオライブラリに用意してありますので、音楽や効果音をそちらで挿入する方法もあります。
より安全な音源はもちろんこのようなコンテンツを提供しているサイトであると思います。
次の図を見て下さい。
上段赤枠はこのヘルプページのタイトルです。
「オーディオライブラリから音楽を入手する方法」と書いてあります。
次の説明では「気に入ったトラックが見つかったらダウンロードする」と書いてあります。
これは一旦自分のPCなどにダウンロードした音源を、プレミアなどの映像編集ソフトに読み込んで、編集して使用するというような意味合いになります。
最後の赤枠が一番重要で、音楽の著作権問題をクリアしていると表記されています。
著作権のある音楽を使用した場合は、著作者からの申し立てで、動画を直ぐに削除するようにYouTube経由で警告が入ります。
私も以前に車を運転しながら撮った動画をYouTubeにアップしてしばらく経って(1〜3年)からこのような警告を出されて、動画を削除した経験があります。
その時はドライブしていた車中で流れている音楽がYouTubeの映像からの音楽だったので、それが問題となりました。
おそらくYouTubeにアップロードしている音楽関係者からの申し立てだったと思われます。
こういう警告を無視していくと、いつかバンされるわけです。
バンされるとは、YouTubeアカウントごと強制的に削除される意味です。
車内で小さく流れていたバックミュージックが著作権にひっかかるとは思ってもみませんでしたが、よく考えれば意図的であろうと、不可抗力であろうと結果的に誰かの著作物を勝手に使用したのですからこちらが悪かったと反省しました。
そういう理由で、まずは一番安全なYouTubeの音源を使用する方法について解説していきます。
YouTubeのStudioからの音源使用方法について図を見ながら説明します。
このページがYouTubeStudioのトップページです。
左サイドバーに赤枠のオーディオライブラリが見えます。
ここをクリックすると、沢山の音楽ファイルをダウンロードできるページにジャンプします。
音楽を試聴しながらイメージに合った音楽を探していきます。
では次の画像をご覧ください。
YouTubeが提供している無料の音楽サイトでオーディオライブラリを利用して実際に音楽ファイルをダウンロードしてみました。
上位の赤枠から順番に説明します。
このサイトがオーディオライブラリであると書いてあります。
その下の赤枠には、無料の音楽であることが書いてあります。
無料であると同時に、YouTubeで著作権にかからない収益化可能な音源であるという意味にもなります。
次の横長の大きな赤枠は、今回選んだ音楽で、丁度左端にマウスの指マークがありますが、ここに再生ボタンがありまして、音楽を次々に試聴できるようになっています。
それぞれの音楽ごとに再生ボタンが左についていますので、片っ端聴きながら気に入った音楽を探していきます。
下に太めの赤い横棒がありますのは、現在試聴中であるということです。
またこの大きな赤枠の右端には、ダウンロードボタンがありますので、音源をご自身のPCやクラウドストレージにダウンロードできるということです。
それでは、実際にダウンロードしてみましょう。
ダウンロードしたファイルはパソコンのダウンロードファイルという場所に保存されいます。
そしてこのファイルはMP3ファイルですので、iTunesでも試聴可能であると思います。
図はYouTubeStudioのオーディオライブラリから気に入った音楽ファイルをダウンロードしたところを表したものです。
左の赤枠は、Macのダウンロードフォルダーであるという意味です。
その右側の赤枠がダウンロードした音楽ファイルでMP3という拡張子がついています。
一番右にはプレイボタンが付いていますので、iTunesに読み込まなくてもこのまま視聴できると言うことです。(Macの場合)
他の著作権フリーの音楽サイトでも同様ですが、このように一旦は音楽ファイルを、ご自身のPCなどへダウンロードしてプレミアに読み込む方法が一般的であると言うことになります。
それではここからはダウンロードした著作権フリーの音源をプレミアに読み込んでタイムラインに配置する方法について解説します。
右側の赤枠から説明します。
このAdobePremiereProで映像編集シリーズの冒頭で解説した新規で作成したフォルダーがデスクトップにあります。
そこからの赤い矢印は、このフォルダーを展開したフォルダーが画面中央上段のフォルダーとなります。
ここには今回のダウロンロードした音楽ファイルは入っていませんが、これからこの一元管理フォルダーに新しくYouTubeStudioオーディオライブラリーからダウンロードした MP3ファイルを入れていきます。
※一元管理にこだわる理由は過去記事で紹介しているので参考にしてみて下さい。
中央下段の展開されたフォルダーはダウンロードしたファイルがあるフォルダーとなっています。
ここから上段のプレミアのプロジェクトフォルダーに音楽ファイルを移動します、と言う意味で下から上に向かった手書きの赤い矢印を描いています。
次にプレミアの既存のプロジェクトを立ち上げ、メディアライブラリーからYouTubeStudioのオーディオライブラリからダウンロードした音楽を読み込見ます。
上図はプレミアの画面から、ファイル→読み込み…→ポップアップウィンドウから音楽ファイルを選択すると言う意味です。
読み込まれた音楽ファイルはプロジェクトパネルのメディアブラウザーに読み込まれます。
そこから音楽ファイルをドラッグ&ドロップでタイムラインに配置します。
配置する際には、音楽ファイルのヘッドをどの位置に配置するかを予め決めておいて、その場所にタイムラインの再生ヘッド(ブルーの縦長ライン)を配置しておくと、メディアから配置する音楽ファイルが再生ヘッドにぴったりと吸い付くように配置されます。
では次の図を見てください。
YouTubeStudioオーディオライブラリから選択した音楽ファイルをAdobePremiereProに読み込んだ後の説明
説明の箇所が多いので、赤枠に番号を振りました。
1番から説明します。
ここはエフェクトコントロールパネルですが、タイムラインの5番の詳細設定画面となります。
タイムラインの5番の赤枠は白い縁になっており現在選択されているオブジェクトであることがわかります。
このようにタイムライン内で、どのオブジェクトかを選んで、エフェクトコントロールパネルで詳細設定をするようにしていきます。
実際の順番は逆になり、最初に5番を選択し、1番を見て、2番のキーフレームに移動するボタンを押して、4番の再生ヘッドの位置を5番の始まり部分に持って行き、3番の音楽ファイルをタイムラインに配置するという順番です。
5番のヘッドと3番の音楽ファイルのヘッド同士がぴったりと合う為には、2番の前のキーフレームに移動ボタンをクリックします。
最後にプロジェクトパネルの新しく読み込まれた音楽ファイルを矢印の通り、再生ヘッドと音楽ファイルのヘッドが合わさるようにドラッグ&ドロップでタイムラインパネルに配置していきます。
次の図は、読み込んだ音楽ファイルをタイムラインの指定したヘッドラインの先頭に合わせて、配置済みの状態を説明していきます。
赤枠1番からです、ここにはA1と書かれており、今までの映像がV1だったのに対してオーディオトラックに音楽ファイルを入れていると言うことです。
※Vはヴィジュアルトラック
映像や静止画などは全てV1〜ですが、効果音や音楽などは全てA1〜となります。
例えば、アフレコで映像に音声を入れたいと言った場合には、その音源をA2トラックに入れていきます。
2番はトラックの境界にマウスを当てると出現するマークで、トラック幅を調整する時に使用します。
ここではV1〜のトラック群を縮小する為に、このマークが出た時に上に向かってドラッグ&ドロップにて縮めてきました。
結果的に、A1〜のエリアが拡大しました。
3番は先ほど話しました、再生ヘッドの位置と音楽ファイルの位置がぴったりである意味です。
4番は、タイムラインに配置済みの音楽ファイルのレベルを見る為に、この丸い印を上にドラッグ&ドロップしてA1トラックの幅を拡大したと言う意味です。
こうして広がったA1トラックで、音量などを調整をしていきます。
次の図は、実際にタイムラインに配置した音楽ファイルと映像を照らし合わせると、音楽が流れるまでの無音部分はいらないのでカットする為にレザーツールを使用する方法
左の赤枠はレザーツールが選択されて青くなっている状態です。
中央上段の小さな赤枠は再生ヘッドの位置で、下の赤枠には白い剃刀(レザーの刃)のマークが出ています。
※レザーツールを使用する際には、このようにタイムライン、もしくはプログラムモニターで映像の流れを確認し、再生ヘッドの位置でレザーを使用します。
再生ヘッドの位置に合わせて、レザーを入れて、レザーツールから選択ツールに切り替えて、無音部分をクリックしてデリートキーなどでカットします。
残った使用する方の音楽ファイルを再び選択ツールで選んで、再生ヘッドの位置に移動させると、ピタッと吸い付く感じで、再生ヘッドに合わせることが出来ます。
これで無音部分が消えて、音楽の始まりと本編の始まりがぴったりと合うようになりました。
後半も映像ファイルに合わせて、レザーツールを使って無駄な箇所を同じ要領でカットします。
※慣れてくると再生ヘッドを使わなくても、オブジェクトの始めや終わりの部分とレザーツールがピタッと合う感じがわかるようになりますので、手動で任意の場所にレザーを入れることが出来るようになります。
ここからは、映像でフェードインとフェードアウトやったように、音楽のフェードインとフェードアウトを手動で設定して完成させていきます。
赤枠1と2は同じもので、再生ヘッドの位置となります。
対象のオブジェクトは映像の最終シーンです。
2番の再生ヘッドの下にあるオブジェクトの縁が白くなっていますので、このオブジェクトが選択されていることがわかります。
そしてエフェクトコントロールパネルで1番の再生ヘッドを目一杯右にずらせば、このオブジェクトの最初のシーンとなります。
2番の現在の再生ヘッドの位置の下部に番号のない赤枠がありますが、この枠の中に、2つの丸い印が付いています。
この印は、Macではコマンドを押したまま、A1トラックのボリュームにあたる白い横棒の上でクリックすることで出現してくるマークです。
少し位置をずらして同じ操作をすると2つ目の丸い印が出現します。
丸いマーク以外の白い横棒全体をドラッグ&ドロップで上下に動かすことで、全体のボリュームのレベルを調整することが出来るようになります。
例えば、元の映像に音声などが入っていた場合にバックミュージックとして、もう一つの音源を挿入してミックスするようなパターンの場合、メインとなる音声のレベルを上げて、バックミュージックのレベルを極端に下げるなどの調整が可能となります。
4番も同様の操作で作成した手動によるフェードインです。
つまり音楽ファイルはオープニングとエンディングでそれぞれフェードインとフェードアウトするように指示をしていることになります。
エンディングでは3番のロゴの出現とほぼ同時に音楽が消えるようにタイミングの指定をしました。
図は完成したプレミアのプロジェクトを書き出しているシーンです。
以前にも説明していあるので詳細については割愛します。
赤枠の箇所を再確認頂きチェックしてみてください。
まとめ
今回の記事はいかがでしたか?
今回のポイントは冒頭でお話ししたように、映像・画像・文章・それぞれに著作権という法律による縛りがありますので、快適なネットライフを楽しむ為にも、法に触れないように留意しながら、自由な表現を楽しんで頂ければと思っております。
超初心者のためのAdobePremiereProの映像編集シリーズは今回が最終章となりますが、今回の8つの記事をさらにわかりやすくするための動画解説も予定しておりますので、記事でわかりにくかった箇所も映像を通しての解説なら少しはわかりやすくなるかもしれませんね。
初めてプレミアを操作する方や、これから映像の編集をしてみたいと思う方の何らかの参考になれば幸いです。
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