ロゴデザイナー空へのQ&A

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いつも影ながら応援させていただいているリポーターのkanaです。

今回は、ロゴデザイナーの空さんにいくつか聞いてみたいことをインタビューしていきます。

では、空さんに質問をしていきます。

目次

Q.空さんは、美容師も経験されていたそうですが、ヘアデザインとロゴデザインに何かデザインをするうえで、大きな違いはありますか?

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A. ヘアデザインはクライアントであるお客様(9割は女性客)と直接コミュニケーションを図りながら言葉をイメージにまで昇華させることが多く、ヘアカタログや時にイラストなどが2次元的な要素である。

一方、提供するべきヘアデザインという商品は、縦×横×高さから構成された3次元的表現であるというところは、ロゴデザインとヘアデザインとの決定的な違いだと思う。

平面で表現されるロゴデザインは正面のみ、つまり平面的なアングルでしか価値がないが、ヘアデザインは正面や横顔、後ろ姿など様々な角度から評価されるものであり、その総合的な判断で価値が決まる。

美容室に来店されたお客様が再来店する、つまり良い意味でリピートする場合の多くは、買い物している時に後ろに並んでいた知らないお客様に、素敵な髪型ですね?どちらでカットされているのですか?

などと聞かれると、本人はもちろんリピートする理由になるが、おまけのお客様まで新規で来店することになるケースはそう珍しいことでは無い。

むしろ、カットされた本人だけは鏡に写った正面のアングルに限りなく近いところでヘアデザインを評価しているが、第三者は横顔、斜め後ろ、真後ろからのヘアデザインを見ているのだ。

しかし、当の美容師はどうかと言うと、鏡の中で仕事をしていることで、お客様と同じ視点でしか美意識を持とうとしていない場合がほとんである。

平面的な認識で鏡の中で仕事をしており、横顔や斜め後ろ、真後ろへのデザインに対するこだわりは薄いかも知れない。

逆に、そこにこだわる美容師は立体的にヘアデザインを認識しているので、優れた美容師なのかも知れない。

そう言う意味ではロゴデザインよりも、ヘアデザインの方が習得するのに時間がかかる。

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ヘアカタログなどの具体的ビジュアルを持ってくるお客様に関しては、この写真のどこが最も気に入っているのか?

どこはあまり気に入っていないのか?

ど好き嫌いを重要視した上で、本人の特性と合わせながら、似合うヘアデザインを具体的に決定していく。

カウンセリングと言われるプロセスだ。

ロゴデザインはランサーズでデビューして3年と、まだまだ駆け出しなので経験値が少なく、答えに戸惑うが、未熟ながらもギャラを頂く機会が増えたので、質問に答えてみよう。

先に話したヘアデザインのプロセスに対して、ランサーズのシステムでは不特定多数のデザイナーに向けて一般的なクライアントの価値観を文章で理解しなければならないところも大きな違いの一つだと感じている。

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言葉というのはビジュアルに対して狭義の世界観でしかない。

例えば海の質量を調理用の計量カップで測るようなもの!?そういう感覚に近いかも知れない。

少し大袈裟に聞こえるかも知れないが、ロゴデザインコンペに初めて参加した時には、何と言う情報不足なのだろう。と感じたものだ。

それは私が美容師を長年していたから、経験値から来る独特の世界観なのかも知れないが・・・

もちろんクライアントからはメッセージ以外にもサイトがあるクライアントはURLをリンクしてくれるし、ランサーズが用意したヤフーやスタバのようなメジャーなロゴデザインサンプルも選択できる。

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しかし面と向かって会話するわけでもないし、自分を指名してきたお客様でもない場合がほとんどだ。

新規で来店した美容室のお客様が、気に入って再来店する場合のほとんどは指名によるものが多い。

新規が10のうち5人リピートしたとすると、5人のうち4人は指名でリピーターとなる。

常連客になると、ヘアデザインをオーダーしてくるお客様は9割以上がリピーターで、ある程度その人の癖や、髪質、好み、職業、ライフスタイルや価値観などのデーターが既にある場合が多い。

一言で言うとランサーズでのロゴデザインコンペでは情報が限りなく少ない中でクライアントの意図を読み取り、汲み取り、デザインするとても困難な世界だと思う。

なのでランサーズで食べていけるほど稼いでいる人は私にとってはデザインの神様のような存在にも思えるほどだ。

美容室で言うと、常に新規のお客様だけをカットしている状態で、初めての髪質、初めての人柄、職業、価値観、ファッションセンスや好みといった複合的要素を理解しながら似合うデザインを提案することはとても重労働のように思える。

月に一回、あるいは2〜3ヶ月に一回のリピーターであるから、美容師はリラックスして仕事が出来るのであって、新規ばかりだと緊張がほぐれそうに無い・・・そう感じるのは、私だけかも知れないが。

どちらにしても、すごい数の当選を果たしているロゴデザイなーをランサーズで多く見てきたが、素晴らしいの一言である。

Q.空さんが、ロゴデザインを始めたきっかけは何ですか?

A. 1991年、美容師として独立して初めて屋号を付け、ロゴマークを手描きのスケッチブックに描いたのがロゴデザインとの出会いだった。

確かこんな↓ロゴマークだったように記憶している。自然派の美容室をコンセプトに人体や地球環境に優しい商品を取り扱って行こうと考え森や虹をイメージして製作した。

それまではロゴという存在すら知らなかったし、言われてみれば多くの有名企業にはほとんどロゴマークがあると気がついたくらいだ。

今から25年ほど前に自らが美容室オーナーとなり起業した時に、その美容室のコンセプトをシンボルマークにしたことが初のロゴデザイン制作だった。

そのプロセスを誰に教えて貰ったわけでもなく、過去に見たもの聞いたものからヒントを得て、自然に製作したものだった。

1991年当時はコンピューターを使ったことが無かったので、画用紙に手書きでコンパスや鉛筆、色鉛筆などを使って何度も書き直したと思う。

案外迷わずにイメージだけは明確にあったように覚えている。

ヘアサロンは5〜10年に一回は店舗のリニューアルをするのが美容業界の常識!?のようなところがあり、私も30年間の美容師時代に4回はリニューアルや新規開業を経験した。

その度にシンボルマークとワードでロゴデザインを製作していた。

それまでは店舗のマークくらいの認識で他社のマークなどはあまり気にしていなかった。

1997年、2回目の店舗リニューアルの時に、初めてMacでロゴを製作した。

初めて使ったPCがMacで1993年ごろだったように記憶している。(ジョブズは失脚させられた後で、ジュブズなきアップルのパフォーマというタイプのPCはとてつもなくポンコツだったのを覚えている)

アップルのマッキントッシュイメージイラスト

アップルのマッキントッシュイメージイラスト

たまたまアドバスをしてくれた友人がアメリカ帰りでMacを強烈に進めてきたので、PCを知らない私は言われるがままにMacを購入した。

その時にPhotoshopをインストールしてくれたのがアドビとの出会いとなった。

Photoshopは使い込んでいきながら試行錯誤で扱えたが、Illustratorはそうはいかなかった。

なのでイラストレーター教室に毎週通って2ヶ月くらいで色々扱えるようになった。

この時パスの操作を覚えたことでデザインの幅がグンと広がった。

2001年、3回目の新店舗への移転開業で初めてアウトラインを使用したロゴマークを製作した。

ロゴを作る時にいつもこだわっていたことは、たった一つ「世界に一つだけのロゴデザイン」だった。

なのでスケッチブックに手書きでサインをしそれをIllustratorのパスで切り抜きアウトライン化されたデーターを印刷屋に納品して名刺や看板を製作した。

フォントを使用したく無かったのは、今のAdobeCloudのように多様なフォントが誰でも簡単に手に入る時代では無く、限られたフォントにあまり魅力を感じていなかったからだ。

シンボルの三日月は流石にイラレの円形パスを使用したので、手書きでは無かったが。

それまではPhotoshopでロゴを作っていたので、ロゴ自分史の中では2001年Illustratorで製作したことが現在に繋がっていると思う。

Q.空さんがロゴデザインに取り組んでいて難しいなと思うところはどんなところでしょうか?

A. 先の質問の答えと重複するところがあるが、言葉や文字と言った無形の世界から形を作り出すことがとても難しいと感じている。

そしてその形には意味があり、その意味とクライアントの起業コンセプトが一致しなければならないこと。

逆に言えば、起業コンセプトが明確であり、その思いをデフォルメした形として表現すること。

クライアントの価値観や好みや夢や希望を掌握すること。

自分が未熟で発想力や機転が利かないこと。

表現するための知識やスキルが不足していること。

ざっとこんなことを困難と感じている。(答えてみて気がついたことも多かった)

Q.空さんがロゴデザインに取り組んでいて良かったなぁと思うところはどんなところですか?

A. それはクライアントの喜びを我が喜びとする瞬間だね。

ギャラを頂いた時、というより多い時には300ものロゴデザインの中から自分のデザインが選ばれた時は、飛び上がるほど嬉しかった。

またそのデザインをクライアントが気に入ってくれて、実用化してくれたりサイトデザインに起用してくれたり、名刺や看板なんかに反映されていることはとても光栄であるし、栄誉なことだと感じている。

そういう感覚ってお金以上のメンタルな報酬って感じがする。

↓これはランサーズで初めて当選したロゴで、ランサーズ=ロゴデザイナーとしてデビューして100個目くらいの作品だった。

当初は簡単に当選すると思っていたが、全然かすりもしかくて、何度も々諦めようと思ったが・・当選して拍車がかかりロゴをとにかく作り続けることにした。(2016年2月現在で700個くらいを製作している)

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Q.最後になりますが、空さんにとってロゴデザインとはどのようなものでしょうか?

A. 難しい言葉を使うと「自他一体の悟り」みたいな他人であるクライアントの見えない思い入れやビジョンを自分の中に取り込むこと。

もっと深いところでの精神的な繋がりや絆。

そういう目に見えないものを形あるものへと具現化する仕事がロゴデザイン制作なのかな。

その中には愛や夢や希望、発展や繁栄といった普遍的な価値を内包していること。

心を形にすること。

無から有への喜びの世界がデザインの世界だと思っている。

そういう意味ではヘアデザインもロゴデザインも共通の世界かもしれない。

空さん、5つの質問に快くお答えいただきまして、誠にありがとうございました!

これからも空さんのデザインが活躍されますよう心からお祈りします!

~リポーター:kana~

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